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排水処理の見直しによりコストダウンを実現!オルフロックCL納入事例

添加濃度が高くなるほど、その薬剤由来の汚泥量が増える無機凝集剤。
今回は無機凝集剤の一種であるポリ鉄(ポリ硫酸第二鉄/以下、ポリ鉄)の使用量低減のために、有機凝結剤オルフロックCLシリーズの適用を検討しました。オルフロックCL-671の導入により、ポリ鉄の添加量を約30%削減し、発生汚泥量の低減による排水処理トータルコスト改善を実現しました。

顧客情報 九州地方某し尿処理場
排水量 16.5m3/時
運転時間 15時間/日×30日/月
排水種類 し尿、生活排水汚泥、浄化槽汚泥
課題 設備全体のコストダウン実現

処理フロー

解決策

無機凝集剤:ポリ鉄の添加量削減を第一目標に、有機凝結剤オルフロックCLの適用を検討しました。
その結果、オルフロックCL-671併用と最適な高分子凝集剤オルフロックの選定により、無機凝集剤の添加濃度を約30%削減することに成功しました。

さらに、無機凝集剤自体も、同じ鉄系のポリ鉄Aからポリ鉄Bへの切替により最終的な脱水処理における脱水ケーキ含水率の改善(82.9%→81.1%)を実現しました。これは、鉄分含有量が多いポリ鉄Bの採用により、脱水工程でフロックがより絞りやすくなったためです。鉄の含有量増加によるスラッジ増加分と比較しても含水率改善分の方がメリットが大きい結果となりました。
さらに、pH調整用の苛性ソーダが不要になったほか、含水率低減により脱水ケーキ量が減り、トータルで年間約350万円のコスト削減を実現できました。
また本処理の導入により、含水率の上昇や処理水質の悪化がないことを継続して確認しています。


※ポリ鉄Aとポリ鉄Bは仮名で、異なるメーカー製のポリ鉄です。オルガノでは無機凝集剤の選定含め、水質に合った処理をご提案します。

ご提案の流れ

お客様と一緒に現状処理を確認し、解決策を探ります。ラボ試験はオルガノ開発センターにて実施し、最適処理を処方します。